私の術前化学療法は、次の2つのステップで行われました。
AC療法(3週間毎・計4回)
→ドセタキセル+抗HER2療法(3週間毎・計4回)
※抗HER2:ペルツズマブ(商品名パージェタ)+トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)
どちらも同じ「抗がん剤治療」ですが、実際に受けてみると、副作用の出方やつらさは少し違いました。
前回は、AC療法の副作用をランキング形式でまとめました(▶こちら)が、
今回からは少し書き方を変えて、
「AC療法と何が違ったのか」という視点で、実体験を振り返ってみようと思います。
今回は、特に私がつらかった副作用ランキング1位「味覚障害」について、AC療法との比較を交えながら、実体験をお伝えします。
※個人の体験談であり、副作用の出方には個人差があります。具体的な症状や対策については、必ず主治医にご相談ください。
また、副作用そのものだけでなく、治療を受ける1日の流れも含めて振り返ってみます。
目次
治療当日の流れ(通院日はほぼ1日がかり)
ドセタキセル+抗HER2療法の日は、通院だけでほぼ1日がかりでした。
まず、点滴の前に採血と診察があり、ここで約2時間。
その後、点滴開始までにも1時間ほど待つことがありました。
点滴自体は、説明上は2時間半程度とされていましたが、
実際には薬の切り替えの待ち時間などもあり、3時間〜3時間半かかることがほとんどでした。
初回は慎重投与(ゆっくり点滴)だったため、4時間半ほどかかりました。
朝イチで病院に行き、帰るのは夕方。
点滴をしながらお昼ご飯を食べたり、お手洗いに立ったりすることにもすっかり慣れ、
なるべく疲れないように、お昼寝をして過ごしていました。
味覚障害(AC療法との違い)
AC療法でダントツにつらかった「味覚障害」(※AC療法の詳細はこちら)。
抗がん剤の種類が変わることによって、「少しでもマシになってほしい」と心から願っていました。
結果――味は、確かに変わりました。
AC療法のときは、「甘い・苦い・しょっぱい」が、気持ち悪く混ざり合った”説明しにくい”まずさ”と表現しました。
ドセタキセル+抗HER2療法では、そのまずさ自体は変わらず、
「甘い・苦い・しょっぱい」のバランスが変わった印象です。
こちらのほうが甘みが強く、舌がピリピリするような感覚もありました。
結局のところ、どっちもどっち。
「少しはマシに…」というささやかな期待は叶わず、また3か月この状態が続くのかと思うと、正直がっかりしました。
味覚障害があっても、食べられたもの
それでも、まったく食べられなかったわけではありません。
私の場合は、「白いもの」が比較的食べやすい傾向がありました。
白米、豆腐、牛乳、バニラアイスなど、味の主張が少ないもの。
調味料も使わず、そのまま食べるほうが受け入れやすかったです。
口の中が常に“しょっぱいような違和感”のある状態だったので、
余計な味が加わらないもののほうが楽だったのだと思います。
※あくまで個人差があると思いますが、ひとつの参考になれば幸いです。
味覚が戻ることのありがたさ
ただし、AC療法のときも同様ですが、一番つらいのは投与後10日ほどまでで、その後は少しずつ「マシ」になっていきます。
ドセタキセル+抗HER2療法の約3カ月間が終わり、さらに1か月ほど経つと、味覚は自然と元に戻りました。
あの頃を思い出すと、
「ただ、普通にご飯がおいしい」ことが、涙が出るほどありがたく感じます。
次回予告|全身筋肉痛の副作用
なお、ドセタキセル+抗HER2療法では、味覚以外にも印象的な副作用がありました。
特に、AC療法では経験しなかった「全身の筋肉痛」は、かなりつらかったです。
次回は、そのあたりの体験について書いてみようと思います。
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