個人の中にもある多様性と、それを左右する環境の話

多様性のある場をつくりたいと思った理由

私がPP&M Forumの代表に就いた当初から、「多様性」はひとつの大きなテーマでした。

就任した2013年当時は圧倒的に男性が多く、
参加するだけでもどこか緊張感がある場だったのを覚えています。

だからこそ、自分にとっても、そして誰にとっても、
もう少し居心地のよい場にしたいと思っていました。

その後、初の女性代表という立場や時代の流れもあって、
フォーラムは少しずつ変化し、今はずいぶん多様な人が集まる場になったと感じています。

多様性は「組織」だけでなく「個人の中」にもある

「多様性」というと、組織やチームの文脈で語られることが多いですが、
実は一人の人間の中にも、多様性はあるのではないでしょうか。

もっとシンプルに言えば、
人にはいろいろな面がある、ということです。

例えば私は、基本的に怠け者で飽きっぽいのですが、
スイッチが入ると驚くほど集中する一面もあります。

こうした”個人の中の多様性(≒個性)”は、
常に一定ではなく、状況によって変わるものだと感じています。

個性は「環境」と切り離せない

私なりに整理すると、こんなイメージです。
・個性:生まれ持った性質や、これまでの経験から得た知恵・知見、考え方、価値観など
・内部環境:その時の体調やコンディション
・外部環境:社会の状況、情報、気候、周囲の人間関係など

同じ人でも、どんな内部環境にあるか、
どんな外部環境に触れているかによって、
感情も言動も大きく変わることがあります。

人は、思っている以上に揺れ動いている

モチベーショングラフという考え方がありますが、
本来それは年単位だけでなく、もっと短いスパンでも変化しているはずです。

例えば、気分が落ちているときには嬉しいニュースを素直に喜べなかったり、
逆に調子がいいときには、多少のトラブルがあっても前向きに乗り越えられたりする。

どんな内部環境にあるときに、どんな外部環境に触れるか。

それによって、出てくる感情も言動も変わるものだと思うんです。

そう考えると、人を「こういう人」と固定的に捉えること自体が、少し無理のあることなのかもしれません。

「その人」ではなく「その人の状況」を想像する

誰かが自分の意に沿わない言動をしたとき、
つい「そういう人なんだ」と決めつけたくなることもあります。

でも実際には、その人の中の状態や、その人を取り巻く環境が影響している可能性もある。

だからこそ、その人自身だけでなく、
”今どんな状況にあるのか”に目を向けられる人でいたいと思っています。

それもまた、多様性を受け止めるということの一つではないでしょうか。

自分が「心が軽くなる環境」になれたら

せめて、自分の関わる人にとっては、少しでも心が軽くなるような存在でありたい。

外部環境のひとつとして、安心できる、話しやすい、少し前向きになれる。

そんな影響を与えられる人でいられたらいいなと思っています。